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栗山民也
『アンナ・クリスティ』
演出意図

栗山民也

ユージン・オニール作品を演出するのは4回目ですが、この作品はオニールが1921年に執筆し、その年のピューリッツァー賞を受賞しました。

ピューリッツァー賞はトニー賞とは違い、広い文化全般にわたる賞ですが、その作品に対し当時の演劇評論家は案外辛口の批評をしています。それがどんなことかというと、ラスト・シーンが妙に甘ったるいハッピーエンドに終わっているというのです。

だけど、僕はそうは思わなかった。最後、アンナとマットは結婚で結ばれますが、父親であるクリスと旦那になるマットは終始言い争いをしています。その二人がケープタウンに同じ船で行くことになったという結末、これはまさに偶然の喜劇です。

アンナは一人残され、また冷たい孤独の世界に入る。その三人はまた再会できるのだろうかという凄く不安な状況の中でこの物語は終わります。充分、悲劇なのです。

オニール作品には必ず相反する二つのものがあり、このラスト・シーンでは悲劇と喜劇、あるいは一人の人間の心の中にある喜びと絶望、あるいは狂気と理性、具体的なことを言うと海と陸、まさに地獄と天国のような対極的なものが必ず一つの台詞の中に同居しています。

それが闘いながら物語が進む、その二つがぶつかり合いながら物語を前に押し出しているという、ものすごく演劇的なものが熱くあぶり出された作品になっているのです。
だから声に出すと初めて見えてくることが多い作品だと思えるのです。