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【連載】『生きる』舞台裏密着レポート~第五回 インタビュー 株式会社ホリプロ代表取締役社長:堀 義貴~

生きる

第五回 インタビュー
株式会社ホリプロ代表取締役社長:堀 義貴

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今年10月に上演のオリジナルミュージカル『生きる』の舞台裏に迫る連載、第五回。
今回は黒澤明監督の名作映画を日本発のオリジナルミュージカルとして世界に発信する一大プロジェクトの陣頭指揮を取る、ホリプロ代表取締役社長・堀義貴のインタビューをお届けします。

世界的原作映画を強みに
海外戦略の“二の矢”を放つ

株式会社ホリプロ代表取締役社長:堀 義貴

─映画『生きる』のミュージカル化に踏み切った決め手は?

プロデューサーから企画を聞いたとき、直感的に「それはいいね」と言ったんです。というのも、それまで海外のクリエイターたちと話をする中で、「黒澤明の『生きる』はいい映画だよね」という声を何度か聞いていたんですよ。『デスノート THE MUSICAL』と同じように、究極の目的は海外に持っていける日本発の作品を創ること。世界中でこれだけ広く知られている映画を原作にできるならば、それは“アリ”だなと。僕の中で『生きる』は『デス〜』に次ぐ海外戦略の“二の矢”なんです。

2017年に行われた『デスノート THE MUSICAL』の台湾公演の様子。

─海外作品の翻訳上演だけでなく、オリジナル作品を創作していかなければという強い思いがありますか。

これから人口減少社会になっていくわけで、舞台を観る人も出る人も創る人も減っていきますよね。海外作品を買い付けるだけではなくその逆をやらない限り、日本の演劇業界は食べていけなくなると思います。幸い、我々は海外公演を重ねてきた蜷川幸雄さんのお蔭で培った海外の人脈がありますし、マシュー・ボーンやフランク・ワイルドホーンのように、十数年にわたり付き合いのあるクリエイターたちもいる。『生きる』の場合もスタッフ全員を日本人にする必要はないと考えていて、『デス〜』でも一緒に仕事をしたジェイソン・ハウランドの音楽ならばいけるという肌感覚があった。後で聞いたらジェイソンのお父さんが映画『生きる』のファンだったそうで、そういう縁ってあるんですよね。

─世界的に知られている映画だからこそ、「あれをミュージカルに?」と訝る声もあると思います。それはリスクではありませんか。

たぶんそれを“リスク”だと捉えるのは日本人だけですよね。『ビリー・エリオット』も最初はチケットセールスにすごく苦戦しましたけど、観る前から「日本人には到底できないだろう」という思い込みがあったと思うんです。でも実際に日本人のレベルは高いですし、いい作品を素晴らしく創れば、外国の作品もオリジナルも関係ない。日本人が創ったオリジナル作品を好まない傾向は日本の伝統芸ですけど(笑)、海外に出られるレベルのものを創っているということが、日本のお客さんの誇りにもなると信じています。

社長室には『ビリー・エリオット』で受賞した賞のトロフィーや記念グッズが並ぶ。

「生きていることの歓び」に感動

─実際に創作現場を覗いてみての手ごたえは?

脚本の第一稿を読んだあと、しばらくプロデューサーが見せてくれなかったんですよ。歌もなかなか聴かせてくれない(笑)。(プロデューサー:「戦略です!」)でも先日第七稿をもらって歌入りの読み合わせを聴いたら、ものすごく良かった。僕は『生きる』のミュージカル化にあたって、映画で印象的な「ゴンドラの唄」はぜひ入れてほしいとお願いしたんですが、これが非常に効果的になっているんです。主人公が役所の部下の子や小説家と街に遊びに行く場面は、映画を観てイメージしていた通りにブロードウェイミュージカルのようでもあるし、本当に曲の幅が広い。3カ所くらい泣きポイントもあります(笑)。

─「ガンで余命いくばくもない主人公」と聞くと暗くて重〜い話かと思いがちですが、コミカルな部分も多いですし、ジメッとした“泣き”とは全く違いますね。

結果的に主人公は死んでしまいますけど、誰かに殺されるわけでも、革命で悲壮な死を迎えるわけでもない(笑)。普通の生活があって、普通の家族があって、「生きていることの歓び」で泣けるんです。身体の芯から力が湧いてきて、「明日からもうちょっと頑張ろう」と思える。そういう意味では、『ビリー』や『メリー・ポピンズ』に連なる作品ですね。この主人公は特別大したことをしたわけじゃないかもしれないけれど、この人の人生ではなすべきことをなした。観ている人に「自分にもできるかもしれない」と思わせるんです。「自分で制限さえかけなければどんなことでもできる」という、『メリー』のテーマとまったく同じです。
日本人が創った素晴らしい映画の脚本を元に、アメリカ人にも参加してもらって、日本発のオリジナルミュージカルを創りあげる。ひょっとしたら10年後、20年後にはブロードウェイで観られるかもしれない。その初演に立ち合えると思って、ぜひ皆さんも劇場に足を運んでいただければと思います。

(取材・文:市川安紀)

▼絶賛進行中の稽古場より

稽古が始まってから間もない、オープニングシーンの稽古クリップ。
M2♪仕事を休んだことはない
味噌汁をすする渡辺がちゃぶ台とともに舞台セットのワゴンに乗って登場する演出もあるそう。
まさに日本発ミュージカルならでは!
意外な程にコミカルなシーンも多く、テンポの良い曲が続く。

次回の更新もお楽しみに!

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2018年9月24日(月)公演情報

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